DIYで作った机や家具は、塗装することでより仕上がりが美しく綺麗になるだけでなく、木材の劣化を防ぐ機能的な役割も果たしてくれます
ただ、いざホームセンターで木材塗料を買おうと思っても、種類がたくさんありすぎて正直どれを選べば良いか分からない!そんな経験はありませんか?
木材塗料は、種類によってさまざまな特徴や効果があり、用途によって向き不向きがあります
今回は、代表的な木材塗料について、その特徴や使い方をご紹介します!
目次
浸透タイプと造膜タイプ
木材塗料は、大きく分けて2つのタイプに分類することができます
塗料が木材の内部に浸透して、効果を内側から発揮する「浸透タイプ」と、木材の表面に塗料の膜を作る「造膜タイプ」の2つです
浸透タイプの特徴
塗料が内部に浸透するので、表面の見た目や手触りは木材本来のまま残すことができます
着色したり、塗り重ねることで味わい深いツヤを出すことも可能です
【浸透タイプの木材塗料】
オイルステイン、柿渋など
造膜タイプの特徴
表面を塗膜でコーティングすることで、木材の劣化を防ぎます。カビ止めや防虫防腐の効果を持つものもあります
表面の光沢感や仕上がり具合は、使用する塗料に応じて変わってきます
【造膜タイプの木材塗料】
ペンキ、ラッカー、ニス、など
木材塗料の種類と特徴
ペンキ
耐水性、耐摩耗性などに優れた、造膜タイプの最も代表的な塗料です
ただし、一言でペンキと言っても、結合剤として使われている合成樹脂の違いによって、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などの種類があり、それぞれに水性と油性があります
価格や耐久年数に差がありますが、扱いやすさや価格の手頃さから、DIYの木材塗料として使うのであれば水性のウレタン系もしくはシリコン系がおすすめです
ラッカー
速乾性が高く、乾くと硬くて耐久性の高い塗面になる塗料。磨き上げることによって光沢がでるのも特徴。漆などもこのラッカー系塗料に分類されます
スプレーを使った塗装も可能で、作業性にも優れています
ニス
表面に半透明の塗膜を作り、乾くと光沢のある仕上がりになります。また、塗り重ねることで塗膜が厚くなり色がだんだんと濃くなっていきます
乾きが早く扱いやすい水性ニス、水や熱、摩擦に強い油性ニス、水性と油性の利点を併せ持った水性ウレタンニスなどの種類があります
ステイン
主に天然の植物油を使った浸透タイプの塗料で、木材の表面に染み込ませて着色します
塗り重ねることで木目の濃淡がはっきりと出て、木材本来の美しさと温かみのある風合いに仕上がります
刷毛で簡単に塗り広げられ、塗りムラも目立たないので、初心者でも扱いやすいおすすめの木材塗料です
柿渋
柿をつぶして圧縮してできた汁を発酵させた浸透タイプの天然塗料
木材の表面に塗ることで、塗料が染み込み防水、防腐、防虫の効果を発揮します。また、塗装後は独特の深い色合いに仕上がります
ワックス
木材に塗装すると中に若干浸透して、残りは表面をコーティングするように保護してくれる塗料
そういう意味では、浸透タイプと造膜タイプ、両方の特徴を併せ持つ塗料と言えるでしょう
半固形なので、布やスポンジ等に付けて塗り広げます。塗装後は乾いた布で磨き上げるとツヤがでて、深みのある味わい深い仕上がりになります
誰でも簡単に木材をアンティーク調の素敵な見た目に変えられるおすすめの塗料です
おすすめの木材塗料と塗り方
水性ウレタンニス2回塗り
塗装することで水や摩擦に強くなる水性ウレタンニスは、扱いも非常に簡単でしかも価格も手頃なので、DIYで作った家具にはピッタリの木材塗料です
おすすめは2回塗り。木材の風合いを残しつつ、少し深みのある色味にすることができます
塗装は苦手、という方でも、これなら失敗せずに美しくしあげることができるはず
【参考記事】
・初心者でも失敗しない水性ウレタンニスの正しい塗り方
オイルステイン+ワックス
木材本来の温かみのある風合いや木目の美しさを楽しみたい方におすすめなのがこちら
浸透タイプ塗料のオイルステインで、木に自然な感じで着色しつつ、ワックスで木材を保護しながらツヤが出せます
オイルステインを塗装した後に、ペーパーがけしてからワックスを塗ると、更に深みのある素敵な仕上がりになります
おすすめは「ワトコオイル」と「ブライワックス」。定番ですが、この組み合わせは最強です♪
まとめ
木材塗料それぞれの特徴を参考にして、用途にあった使い方で素敵に仕上げてみてくださいね!
以上、木材塗料の選び方のご紹介でした
それではまた!
この記事を読んだ方はこちらもチェック!