こんにちは!!
ariko(@otonmediariko)です。
本棚に大量にあった漫画は、子どもたちがもう少し大きくなったら読むだろうと思い「ドラゴンボール全巻」を残して残りは全て処分するつもりでした。
でも結局、この漫画だけは処分できませんでした。
とうに断ち切ったはずなのに。
この漫画は「毒」である
中毒(ちゅうどく)とは、「毒に中(あた)る」の意味であり、生体に対して毒性を持つ物質が許容量を超えて体内に取り込まれることにより、生体の正常な機能が阻害されることである。
Wikipediaより
しかもかなりの猛毒の部類に入ります。
誤って子どもなんかがこの「毒」を体内に取り入れようもんなら、どんな化学反応が起きてしまうのか…
笑い転げてお◯っこ漏らす? 気持ち悪くなって体調崩す? 何かに目覚めて天才になる…いや絶対ならない笑
この「毒」、人によって耐性にかなり差があります。アルコール等と同じで強い人もいれば、全くダメな人もいる。
そしてその中毒性もまた、アルコール等と同じ、いやそれ以上かもしれません。体内に入った毒は徐々に脳ミソをその世界に引き込んでいき、気づいた時には決して止められなくなっています。
一度断ち切ったはずなのに…もういいおっさんになって、子どもの為に「ドラゴンボール全巻」だけ残して残りの漫画は全部処分しようと試みたのに…
期待通りの暴走はやがて精神世界へ
初期のころは、「聖ヤンサン学園」に通う自称清純派?の主人公「小石川セツコ」を始め、個性的なキャラクターたちが登場する「不条理系ギャグ漫画」として一応はその体をなしていました。かなり下ネタ多めですが。
そして話が進むにつれ、徐々に主人公以外のサブキャラたちの個性というかアクというか、が際立ち始めます。
サブキャラ設定上のストーリーに話が次々とフォーカスされていき、一人ひとりのサブキャラたちがどんどん暴走していきます。
ただその暴走っぷりが、ことごとく期待通りなんですよね
単発の1話だけで読んでしまうと、完全にイカれてる漫画、で終わってしまうのですが、つながりのある暴走とでも言いますか。
巻も中盤から後半になると、キャラの暴走は一つひとつが繋がっていき、やがて大きな流れとなって精神世界へと向かっていきます。
ほんと後半は、ちょいちょい出てくる宗教じみた表現に、ちょっと引いちゃうかもしれませんが、ここまで読み進んでいれば、もう完全にこの「おしゃれ手帖」という猛毒に侵され中毒になってしまっているので大丈夫でしょう
最後は、全てのキャラたちがそれぞれのやり方で、これまでの暴走に自分自身できっちり決着をつけます。そこまでがちゃんと見事に描かれてます。
新作を熱望します
作者の長尾謙一郎氏(@nagao_kenichiro)は1972年生まれ、愛知県出身の漫画家さんです。
最近の作品では「ビッグコミックスピリッツ」誌上で連載していた『クリームソーダシティ』がありましたが、これは2014年5月に未完のまま突然連載終了してしまいました。
理由は明らかにはされていませんが、描かれた表現に対しどこからか圧力がかかったのでしょう。作者の作品は毎回こういうやばい感じのばっかりですから笑
ただその翌年に、クリームソーダシティの続編製作資金をクラウドファンディングにより調達して、支援者に対し続編5話分がデータ配信されたようです。
クラウドファンディングサイト「FUNDIY」
長尾謙一郎「クリームソーダシティ」続編制作プロジェクト
最近では、漫画家以外にも映像の世界でもその才能を発揮されているようですね
以上
作者の新作マンガを熱望している「おしゃれ手帖」ジャンキーのarikoがお届けしました
↓猛毒につき迂闊に手を出すな危険!!↓