実際にお坊さんに聞いた衝撃の事実!!Amazon「お坊さん便」を仏教会が反対する本当の理由

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こんにちは!!
おとんメディア編集長のariko(@otonmediariko)です。

インターネット通販会社「アマゾンジャパン」が始めた驚きのサービス「お坊さん便」。一周忌や三周忌などの法事・法要に、お坊さんを基本45,000円で手配するというもの。

さまざまな反響があるようですが、全国の主だった伝統教団でつくる全日本仏教会は当然猛反発。不謹慎だ!というのがその理由

確かに、故人を供養するというかなり「重たい」行事と、インターネット通販という「手軽な」手段、相性は良くない気がします。軽んじていると捉えられても仕方ないですね。

ただ、仏教会が反発している本当の理由はどうやらそこではないようで…

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法事の席で「Amazonお坊さん便」の話題に…

先日、私の実家で法要を行う機会がありました。ちなみにお坊さんにお経をあげてもらうことを「法事」、法事の後の食事を含めた行事を「法要」と呼びます。

私の実家はいわゆる「田舎」で、そこまで厳格な信者ではありませんが一応浄土真宗を信仰しています。法事・法要の際には浄土真宗のお坊さんに来ていただき、お経をあげてもらうのが恒例です。

私はほとんど無宗教に近いですが、その時ばかりは流れに従い行事に参加しています。実際は法事の後の食事の席が楽しみで参加しているところも大きいかも

先日も、待ってましたとばかりに法事後の食事が始まり、普段なかなか会えない親戚とお酒を酌み交わしながら楽しく過ごしていました。

そこで話題がAmazonのお坊さん便に。「すごい世の中になったね」「あれはちょっとどうかな」「都会にはいいかも」などさまざまな意見がでたなか、それまで黙って一緒に食事の席に参加していたお坊さんがここぞとばかりに会話に参加してきました。

「反発しているのは45,000円以上もらっているお坊さんだけでしょうね」と。

ん? どー言うこと…?

サービス内容と金額が明快な「Amazonお坊さん便」

お坊さんにお経をあげてもらったからには、そのお礼をするのが当然。「お布施」というかたちでお金を包むのが一般的です。

あくまでもお礼として渡すものですので、金額についてはお坊さん側から提示されるものではありません。聞いても普通は「お気持ちで結構です」と言われるのがオチ

今回の「Amazonのお坊さん便」、実際にサービスを提供するのは、ネットで葬儀の注文などを定額で受け付ける事業を展開している「みんれび」という会社。これまで自社サイト内で提供していた僧侶の宅配サービスを、アマゾンでも展開することで受注件数の増加を狙ったというもの。

Amazon注文ページの内容を見てみると、45,000円の中には「読経法話」「御膳料」「お車代」「心づけ」が含まれる、となっています。45,000円で法事・法要のサービスを提供しますよということですね。

「お気持ちで結構」という不明確なお布施システムよりは、サービス内容と金額を向こうから提示してくれる分、はるかに明快で分かりやすいです。

気持ちで成り立つ「お布施システム」ですが…

しかしながら先ほどのお坊さんの話によると、実際のところお布施システムでも、ほとんどのお寺ではサービス内容と金額が固定されているそうで。うちのお寺ではお経代はこれくらいいただいていますよ、という感じで。

お気持ちで結構、と言いながらも、うちに頼むならこの金額がかかりますよ、という暗黙のシステムが成り立っているのが一般的なのだそうです。

相場としては40,000円~60,000円程度とされていてこの金額には、お経代の他に、移動の車代、法事の後の食事代も含んでいます。

「反発しているのは45,000円以上もらっているお坊さんだけでしょうね」というお坊さんの言葉、なるほど確かにこれまでお布施として60,000円を提示していたお寺にとっては、Amazonお坊さん便はちょっと面白くない話になりますね

新たに法事・法要の注文をどんどん獲得していきたいと考えているお寺は少ないと思いますので、今後そういったお寺が価格競争していくことは考えにくいでしょうが、これまで提示してきた金額の妥当性を疑われるのが一番厄介に感じていることでしょう

matome

「お気持ちで結構」言われると一番困るこの不明瞭支払いシステムが存在するところには、他にもまだ新たなビジネスチャンスがあるかもしれませんね

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